四日市に会いにいった S が、亡くなりました。

「あんなぁ・・・Sが死んだ、7日に・・・」
一緒に会いにいった、徳島のMから、電話がありました。
「最後に会えて、よかったなぁ・・・アイツは、幸せな奴だった」
Mは、泣いているようでしたが、私は泣きませんでした。

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本当に、いい2日間でした。
三人で、ジャズを聴いて、おいしいものを食べて、酒を飲み、煙草を吸って・・・、
夜中まで、なんでもない話をしました・・・笑いました。

一週間ほど前に、S から電話がありました・・・「楽しかった・・・ありがとう」と。
そして、私の本「ポルトガル物語」を、40冊も買ってくれました。
ちょっと関わりのある人に、お礼にあげたいと・・・。
毎年のように通っていた、スペインのイビザの風景に似ているところがあるから・・・と。

S と私は、あまり仲が良かったとはいえません。いつもいがみ合い、周りをハラハラさせたり、笑わせたり・・・。
最後になって、こんなにいい奴だったのか・・・と、お互いに思ったはずです。
まるで親友のように、仲良く過ごせた2日間でした。

彼の庭にすみれが咲いていました。
草花には、興味がないようで、へぇ〜と、驚いていました。
木に咲く花は好きなそうで、桜が一本ありました。
今度は、ここで、三人で花見をしようと約束したのです。

11日に出発予定の、イビザ行きのチケットを取っていたそうです。
これを聞いたとき、初めて涙が流れました。

さよなら・・・S・・・ありがとう。














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# by aomeumi2 | 2018-11-14 10:55 | 喜怒哀楽な人々 | Comments(7)



色がきれいです。

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草間彌生も、びっくり・・・絵の具に加え、日本の色紙を張り付けてあります。

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壁にぶら下がっています。
ブルターニュのお祭りの衣装をつけた人形たち。

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作者は、奥のお姉ちゃん、レアです。
ミュージシャンでもあるようです。
パパの転勤で、現在は南仏にいます。
どうしているかしら・・・大きくなったことでしょう。
もう、三年も会っていません。

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少し古いものですが・・・お気に入りです。

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お得意の、ルームポートレイト。

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私は、人物の入ったものが好きです。
物語があるから・・・。

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これらの絵は、漁師町での、最初の友達、イギリス人画家ピアーズの作品です。
彼もまた、現在はブタペストに移りました。
チャーミングな男でした。

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# by aomeumi2 | 2018-11-11 11:52 | 喜怒哀楽な人々 | Comments(16)




肉厚の赤ピーマンをみつけたので・・・ねだられていたイカスミのパエージャを作りました。
料理は苦手・・・台所に30分以上立つことは滅多にありません。
このごろは、飲みながら作ることもあります。
料理が出来る頃には、へべれけ・・・。

冷凍してあったヤリイカと小エビ、残っていた大椎茸を一つ・・・イカスミもスペイン産の小袋をみつけてありました。
レモンがなかったので、かぼす。カルロスが持ってきてくれたピリピリをかけて、誤摩化しました。

いろいろ条件が揃わないと作れないメニューです。
もっとものネックは、赤パブリカ・・・このあたりでは、一つ350円もするのです。アホらしくて買えません。


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昨夜は、冷蔵庫の整理を兼ねて、やはり、なに料理かわからない妙なもの・・・残っていた鶏肉とウインナー、
キャベツ四分の一、作り置きのたまねぎの炒めたもの、残っていた大豆の茹でたもの、赤ピーマンのマリネも放り込み、
チリコンカンだと、言い張りました。
庭のイタリアンパセリも最後です。

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いつもは、こんなもので酒を飲む・・・鰯や秋刀魚の生姜煮。
飽きない・・・なおかつ、日持ちする。

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徳島のジャコと庭の山椒の実・・・ワインにもあう。

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茗荷と胡瓜の佃煮、薄味。

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青トマトのピクルスは、いつまでたってもカリカリ。いとうまし・・・。

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残り物野菜で作ったコールスローもどき・・・パブリカのマリネと干しぶどう入り。
薄味でオリーブオイルであえてある。
作り置きして、夜はオリーブオイルで、朝はマヨネーズ・・・ポーチドエッグなど乗せるとゴージャス。

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デザートは、だいたい果物・・・林檎とか梨。
今夜は、お隣から頂いたフルーツの缶詰を使った寒天、餡子を煮て、黒蜜作って・・・。

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出来上がった干し柿も、デザートになる・・・ほうじ茶とよく合います。

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ギリギリまで庭にいるので、なかなか料理に時間が取れません。
作り置きで、なんとか凌いでいます。







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# by aomeumi2 | 2018-11-08 22:31 | 天然な暮らし方 | Comments(14)




いつの間にか、秋が来ているではありませんか・・・驚きました。

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夏の間中「秋まで咲いちゃダメ・・・」と、言い聞かせながら摘んでいた蕾。
いうことを聞かずにこっそり咲いた薔薇に腹を立てていたら・・・
秋薔薇だった。
でも・・・お母さんとは似ていない・・・薔薇の方で腹を立て、グレたのかも知れません。

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窓から咲いているのを見たいものだと、ここでもっとも古株の蔓薔薇を這わせてみました。
来年の春には、窓を囲む予定・・・あくまでも、予定・・・。
部屋を覗き込むように三つの蕾が、ひと月近く、交互に咲いてくれました・・・少ない。

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山茶花も、ひと月近く咲き続けて・・・これは生け垣にはとてもいい花だと知りました。

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通りにはみ出していた菊・・・ついに切りました。
通るたびに苦情を言われ・・・根負け。
こうして、思い切り活けるのも、贅沢な気分です。

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日本間の前庭に、去年、移植したお気に入りの菊・・・風情よく咲きました。
どれも、自生していた野菊の類いのようです。

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こんな風にしだれて咲いているのも、いいものです。

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庭の真ん中にはびこってしまった白菊・・・場所を変えないといけないかも知れません。
狭い庭なので、工夫が必要です。
裏の崖に植えたら、台所の窓から楽しめる・・・と、思いつきました。

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空き地のススキを切ったら、その下から挿し木しておいた菊が現れました。
雑草がすごいので、菊は手間いらずでいいかも知れません。
散歩のときに、楽しんでくれる方もいるのです。

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菊三昧の秋に、残念だったのは、この "嵯峨の月" が消えてしまったこと。
香舟先生のところから頂いた、奈良の猿沢池の小島に自生していたものらしいです。
大切にしていたのに・・・去年、植え変えたのがいけなかったのでしょうか ?

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菊が消えるなんて・・・そういえば、先生のお宅の菊も咲いていなかったような・・・。
暑かったので、消えたのでしょうか。
今年こそは描こうと思っていたのに・・・残念です。










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# by aomeumi2 | 2018-11-06 11:56 | 花日記 | Comments(16)




この年になると、名前を呼び捨てにしてくれる人が少なくなります。
年上の人がいなくなり、若い人が増えるからです。
そんなことに、四日市で古い友達に会って気がつきました。
誰か、呼び捨てにしてくれる人はいないか・・・

そうだ、50年通う、ジャズバーのキクチさんに会いにいこう・・・と、上京する朝、花を摘みました。
ものすごく仲のよかった、奥さんのマコさんが、この数年体調を崩しているので、
花を届けたいと思ったのです。

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お見舞いに行こうなどとは、思ったことがありません。
拒否されるに決まっている・・・と、わかっていました。
苺に気がついてくれるかしら・・・あはは、と、笑ってくれるに違いありません。

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いつも名前を忘れるのだけれど、私の好きな臭いウイスキーはキクチさんが知っている。
氷は小さいのを一つだけ、それを飲みながら、
Curtis Fuller 「 Five Spot After Dark」を 聞いてすぐに帰ろうと思っていました。

ところが・・・いない。いつも、カウンターにいるはずのキクチさんがいません。
おばあさんのひとり客に、バーテンダーは不審顔・・・もう一軒、店があるのです。
「キクチさんは、三丁目の方ですか?」と聞くと「いえ、三丁目は閉めました」
え・・・いつですか ? 「一年前です」と素っ気ない。がっかり・・・

50年も付き合っているのに、キクチさんのフルネームも連絡先も知らないことに初めて気がつきました。茫然としました。
仕方なく、ジェムソンのロックを頼み・・・さて、どうしようか。
店の雰囲気もずいぶん変わってしまいました。時々来ていたつもりなのに、私は一年も来ていなかったらしい。
バーテンダーは、ややチャラ男・・・楽しそうにお客と話しています。この人が新しいオーナーでしょうか。
引き下がるしかありません。
ウイスキーを飲み干し、名刺をだして「キクチさんが現れたら、お花、渡してください・・・マコさんに」
と・・・名刺に目をやったバーテンダーが、叫びました。
「ゲッ ! マジっすか・・・青目さん ! オレですよ、トシ・・・トシです」
はい ? 誰・・・トシって・・・記憶にありません。

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マコさんの息子・・・トシでした。
えーーーー !
アンタ、幾つになったの ? と聞くと、49才・・・会うのは40年ぶりで、わからないはずです。

トシは私のことをよく覚えていました。
小学生の低学年の頃、私がプリンスホテルのプールに連れて行ったそうで、そこで、LeeのTシャツを買ってやったそうなのです。
子供にとっては、大変な事件だったようで、それからどんな絵を描いても、このTシャツを描き込んでいたそうです。
私は、全く覚えていません。
そういえば、どこにも行けない夏休みは、赤坂プリンスの古い方のホテルに泊まったりしていた記憶があります。
よほど金持ちの男でもいた頃のことでしょう。

「その時のTシャツは、いまでもよく覚えていますよ」と、絵を描いてくれました。
襟と袖口に青い縁取りがしてあったそうです。

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そして、急に真面目な顔をして、まっすぐに私を見つめました。
「実は・・・今日は、母の命日です。去年、亡くなりました」

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丁度一年前のその日・・・マコさんは亡くなっていました。
命日・・・鳥肌が立ちました。
死ぬまで店に立ちたいと、いつも言ってました。
その大好きだった店に、花を供え・・・マコさん、仲良くしてくれて、ありがとう。
キクチさんに、改めて会いにこようと思いました。








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# by aomeumi2 | 2018-11-04 11:45 | 喜怒哀楽な人々 | Comments(22)