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さよなら・・・友よ・・・


四日市に会いにいった S が、亡くなりました。

「あんなぁ・・・Sが死んだ、7日に・・・」
一緒に会いにいった、徳島のMから、電話がありました。
「最後に会えて、よかったなぁ・・・アイツは、幸せな奴だった」
Mは、泣いているようでしたが、私は泣きませんでした。

さよなら・・・友よ・・・_b0396150_10314238.jpg

本当に、いい2日間でした。
三人で、ジャズを聴いて、おいしいものを食べて、酒を飲み、煙草を吸って・・・、
夜中まで、なんでもない話をしました・・・笑いました。

一週間ほど前に、S から電話がありました・・・「楽しかった・・・ありがとう」と。
そして、私の本「ポルトガル物語」を、40冊も買ってくれました。
ちょっと関わりのある人に、お礼にあげたいと・・・。
毎年のように通っていた、スペインのイビザの風景に似ているところがあるから・・・と。

S と私は、あまり仲が良かったとはいえません。いつもいがみ合い、周りをハラハラさせたり、笑わせたり・・・。
最後になって、こんなにいい奴だったのか・・・と、お互いに思ったはずです。
まるで親友のように、仲良く過ごせた2日間でした。

彼の庭にすみれが咲いていました。
草花には、興味がないようで、へぇ〜と、驚いていました。
木に咲く花は好きなそうで、桜が一本ありました。
今度は、ここで、三人で花見をしようと約束したのです。

11日に出発予定の、イビザ行きのチケットを取っていたそうです。
これを聞いたとき、初めて涙が流れました。

さよなら・・・S・・・ありがとう。














Commented at 2018-11-14 19:04
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by aomeumi2 at 2018-11-15 01:05
weloveaiさま
しょっちゅう会っていたわけではないのに・・・ものすごく寂しいです。
受け入れるしかない・・・という時期になったということですね。
う〜ん・・・と、唸るしかありません。
Commented by fran9923 at 2018-11-15 08:29
先日の命日だったお友達といい、やはり、この方も青目さまを呼んでいたのですね。
最後にいい時が持てましたね。
Commented by aomeumi2 at 2018-11-15 08:50
fran9923さま
こんなに静かな気持で、人を送ったのは初めてです。
見事な逝き方だったと思います。
会えて本当によかったです。
Commented by hanamomo60 at 2018-11-15 10:00
3人で過した二日間は本当にいい思い出ですね。
さくらの下でまた会えたはずなのに、人生は無常ですね。
Commented by ago1-filo2 at 2018-11-15 12:39
Curtis Fuller "Five Spot AfterDark"を聴きながら
Sさんの記事を読み返しました。
祈りは届きませんでしたが…病院ではなく 我が家で
ジャズを聴き、コーヒーを飲み、旧友との時間も過ごし、
ガールフレンドもいらしたとか…。
私には羨ましい旅立ちに思えますが、
チケットの予約は切ないですね。
ご冥福をお祈りします。
先日、『ブエナビスタ・ソシアルクラブ・アディオス』を
劇場で観たら、どうしても もう一度
『ブエナビスタ・ソシアルクラブ』を観たくてDVDで
何度も見直しました。 懐かしかったです。
遅咲きの花は なんてセクシーなのでしょう。
56歳なんて、まだまだ青いですね。




Commented by marsha at 2018-11-15 17:56 x
先日、四日市まで会いにいらして、楽しく夜通し語り、飲み食い、良い時を持たれたお友達が旅立たれたのですね。
きっと悔いを残すことなく、最期の思いを全て成し遂げて、悠然とあの世へ旅立たれたのだと思います。
病院でなくてご自宅でとは、これまた最高です。
良い最期だったでしょう。
ご冥福を祈ります。


Commented by maribabalondon at 2018-11-16 03:21
そうだったのですか・・・
自宅で人生の最後を迎える。その前に会っておきたい友人達に会う。
なかなか、そうしたくても、そう出来る人は少ないと
思います。
Commented by aomeumi2 at 2018-11-16 09:44
hanamomo60さま
あと一週間遅かったら、間に合わなかった。
最後の最後に会えた・・・というところに感謝しています。
こういうことってあるのですね。
Commented by aomeumi2 at 2018-11-16 09:48
ago1-filo2さま
56才・・・ですか。いい時期ですね。
寺山修司元夫人の九條今日子さんが、「60代が、人生でもっとも楽しかった・・・」と、おっしゃっていました。
考えてみると、私もポルトガル暮らしの60代が、もっとも楽しかった。抜かりなく、お過ごしください。
Commented by aomeumi2 at 2018-11-16 09:51
marsha さま
本当に、いい時間でした。
見事な逝き方だったかもしれませんね、いろんな意味で・・・。
やはり、青春時代の友達は・・・ちょっと違うものがありますね。
Commented by aomeumi2 at 2018-11-16 09:55
maribabalondonさま
こんなに早いとは思っていませんでしたが・・・たったの2日間が、逝く方も、送る方も本当に楽しく・・・おっしゃるように、そうしたくても、なかなか出来ませんね。
私たちが帰ってから、一週間して急に悪くなったそうです。
三人だけで会えたことも、よかったと思います。
私が行ったことも、意外だったようで、とても喜んでくれたのです。
Commented by shangomama at 2018-11-16 20:00 x
母が2泊の入院で亡くなったとき、史が神の贈り物だといったのを思い出します。
本当に思い切って出かけられてよかったわね。
何という亡くなり方でしょう、自分の会いたい人に会って
なんて。
Commented by shangomama at 2018-11-16 20:04 x
言葉が違ってました、神に選ばれた人でした。
宗教心は、うちは誰も持ち合わせてないんだけど。
Commented by YuccaR at 2018-11-17 09:01
こういう亡くなり方ができるのですね。会いに出かけた方も迎えた方も、本当に幸せでしたね。悲しみは尽きることがありませんが。
ご冥福をお祈りします。
Commented by aomeumi2 at 2018-11-17 10:09
shangomamaさま
史君が、そういうことを言ってくれたのは、幸せなことねぇ・・・おばあちゃまのことは、私もたびたび思いだします。
みんなに愛されていたのねぇ。
これまた、一生懸命に生きた・・・そういう意味で神様から選ばれた、さらには、贈り物を受けた人、と言えるのではないかしら。
Commented by aomeumi2 at 2018-11-17 10:12
YuccaRさま
本人が言ったように、好きなことをして生きてきて、好きなように逝く・・・なかなかそうはいかないものだけれど、こういうこともあるのですね。四日市まで行けて、本当によかったと思っています。
by aomeumi2 | 2018-11-14 10:55 | 喜怒哀楽な人々 | Comments(17)