恵比寿から、田端に引っ越しました。
とはいえ、荷物は机と椅子が二脚、布団だけです。
空っぽの部屋で、心も空っぽにして・・・。

十畳 ? の洋間

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冷蔵庫も洗濯機も、電子レンジもありません。
これはちょっと楽しみでもあります。
風呂もなし・・・すぐ近くに銭湯があるのです。これがとても楽しみ。

六畳の和室。
一間の押し入れがついています。

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改装したばかりらしく、トイレもピカピカ・・・たくさん見た中で、こんなにきれいな部屋はここだけでした。

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込み入った路地の奥
同じようなボロアパートが折り重なるように連なっているのに、部屋に入ると別世界・・・中はとてもきれいです。
窓が大小五つもあり、どの窓の向こうも 庭 ? と路地に面しており、家が接近していません。
奇跡の部屋です。

夏からの、あまりにも大変だった老人の部屋探し・・・。
助けて下さる方がいて、ようやく決まりました。ありがとうございます。
いろいろありましたが、もう忘れよう・・・許してやろう・・・。

西日暮里にも近く、谷中にも歩いていけます。
緑も多い・・・散歩を楽しもうと思っています。








# by aomeumi2 | 2019-02-08 21:29 | 天然な暮らし方 | Comments(24)




画家であり、作家の、到津伸子さんが亡くなりました。
私の展覧会に来てくれたのが最後で、帰国してから、一度も会っていないのです。
不意をつかれました。

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その知らせは、東京を飛び越して、パリのYから来たのですが・・・
いつ、どこで、どうして亡くなったのかが皆目わからない。

それは、1日の夜のことで、彼女と親しかったのが誰だったのかもわかりません。
ようやく、何人かと連絡は取れたものの、誰も、なにも知らないのです。
 
断片的な情報だけが乱れ飛ぶ中、亡くなったのは、1月31日のことだとわかりました。
それは、私がブログに"薔薇の花籠" の刺繍を載せた日です。
50年近くも前の、パリの思い出の布でした。

私と伸子とYは、パリのモンパルナスで、貧しかったけれど輝いた日々を共に過ごしました。
当時の写真を懐かしく眺めていた日のことです。

伸子は、美しい女で、パリの街を歩いていると、男だけではなく、女たちまでもが振り向くほどきれいでした。
一緒にいる私までもが誇らしいような気になったものです。
やがて私は帰国し、伸子はそれから20年後に帰国、Yは、そのままパリに残りました。

帰国してからも、パルコやアルファキュービック、Bunkamuraなどで展覧会を開き、それはまぶしいような存在でした。
しかし、伸子は、日本の生活に慣れず、辛そうでした。
そのことは、今、私には痛いほどわかります。
そして、孤立したまま30年も経ってしまいました。
いや、孤立とは違う・・・人と距離を置き、彼女は、深く、自分との対話を選んだのでしょう。

そして、出来上がったのが、この本です。
この本は、講談社のエッセイ賞を受けました。

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いろんなことがわかったのは、新聞に訃報記事が載ったあとでした。
いや、相変わらず、わからないことだらけではあったのですが・・・それでいい・・・と思いました。
わかったことは、伸子が、もういない・・・ということだけです。

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七年もかけて書き上げたという小説が、近く刊行予定だそうです。
その本で、彼女と出会えることが、今の、せめてもの慰めとなっています。

ご冥福を、心よりお祈りします。








# by aomeumi2 | 2019-02-06 23:34 | 喜怒哀楽な人々 | Comments(8)



ジュスチーヌは、ちゃんと絵は描いているようです。
煙草を吸う女というのがテーマらしい。
漁師町には、たくさんいますから、モデルには事欠かないのでしょう。

I did some watercolours for the Cantaloup bar. Smoking Women.

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港のバー、カンタローペのオーナー、テレサ。
彼女も、ポートレイトの一枚・・・ということです。
元気そうでうれしい。

You know Theresa is always smoking, she liked these portraits.

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いいねぇ・・・セクシーです。
Smoking men。エドウィン


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The Cantaloup bar is the only cafe where you can smoke inside, (like in Japan).
But we never go there because two glasses of white wine cost 9 euro’s now!
Their wine is special, maybe it is French, I don’t know, we are not ‘connoisseurs’.

カンタローペのワインは、一杯3ユーロでしたが・・・今や、4.5€( 600円弱)。ひぇ〜 !
上等なフランスワインらしいけれど・・・別にワインにうるさいわけではないのです。
エドゥインもジュスチーヌも一杯では済まない・・・もちろん、私たちも・・・もう、行けないかも。

At Bella’s cafe, next-door, two glasses cost 3 euro’s, it tastes good enough for me, but you have to smoke outside.
That is oké, the weather is nice, and Bella is much more friendly since she has a boyfriend! It is the butcher from the market, his shop is exactly behind her cafe, and he helps her serving on the terras when the market is closed.

一方、同じ並びのバー、ベラは、一杯1.5€・・・それでも値上がりしています。
私と大の仲良しだったオーナーのベラは、娘を失くしたあと、裏の肉屋と出来ちゃったのだけれど・・・続いているようです。
肉屋の仕事が終わったあと、ベラを手伝っているらしい・・・目出たいことなのでしょう。










# by aomeumi2 | 2019-02-04 21:15 | ポルトガル便り | Comments(10)


待ちかねていた、ジュスチーヌのポルトガル便りです。
ありがとう。

ロンドンから移り住んだ、ケビンのレストラン、チャ・チャ・チャに着物で行ったようです。
着物は京都で頂いたもの・・・きれいな古代紫です。
コートは長崎の後妻のもので、これも実にきれいな赤紫。よく似合っていて、洋服にあわせても素敵でした。
日本がもっともいい時代であった、堀口大學や佐藤春夫のいた頃に、こんな女がいたような気がします。
日本人にしか見えません。

I dressed up for a dinner at Cha cha cha, Kevin’s little restaurant, (no smoking of course).
And I did not forget to wear the special coat. Love the colour!
One sigaret before we go.

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雨がやんで、ミモザが咲くと漁師町は春になります。

Dear Mitsuko, it is Mimosa time!

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着物フェチになったようで・・・うっとり・・・ふふ・・・楽しんでいるようです。

I took out your kimono-material. It is so beautiful, I love looking and touching, I think I have a kimono-fetish.

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付け帯は、とても便利なようです。
このなんでもない柄が、以外にも、どんな着物にもあうのです。
襦袢は難しいので、最初から省いてあります。

Thank you for all these wonderful colours, shapes, materials, patterns, combinations.

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I know, you want to see if I got the thing at the back all right.
I am not sure, I think it is too low, but acceptable for an evening
in a small ‘tasca’ in a back street in an easy town like Olhão.

着物を集めている外国人はいるのでしょうが、こうして実際に着こなしているのは珍しいと思います。
そういう意味では、パーフェクト ! !
うれしいです。
漁師町の人々は、振り返ってみたことでしょう。

壁の絵は・・・私がプレゼントした春画です。
相当過激ですが・・・大威張りで飾ってあります。
よし、よし・・・。

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私にもミモザを一枝・・・ありがとう。

I picked a lot from a tree, also some for you!

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It was the last evening Cha cha cha was open, they closed until March.
Kevin and Frances and Felipe and Eleonore are on holiday in India.
They say they will come back very healthy and good looking.

チャ・チャ・チャのケビンとフランシス、さっちゃんの飼い主、フィリッペとエレオノールは、三月まで休暇をとってインドに行ようです。
今だって充分、健康そうな連中ですが・・・インドで不老長寿の術でも会得するつもりでしょうか。
いずれにしろ、よく働き、よく遊び、人生を楽しんでいる人々です。

留守中・・・さっちゃんはどうするのだろう ? きっと、エドウィンとジュスチーヌが預かるのでしょう。
雨期が過ぎて、漁師町は光に溢れていることでしょう。






# by aomeumi2 | 2019-02-02 11:03 | ポルトガル便り | Comments(16)



花籠から溢れるような小さな薔薇・・・

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花の部分は、ボンボンのように膨らんでいます。
濃淡の糸を巧みに使って刺してあります。

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50年近くも前に、パリの蚤の市で見つけたもので、最初はクッションに、そのあとは額縁に入れて楽しみました。
パリ、スペイン、モロッコ、そして、ポルトガルと私と一緒に旅をしてきました。
伊豆の家にはあわないので、袋にでもして最後まで使い切ろうと思います。

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寒い中、咲いてしまった薔薇・・・蕾は、開かないまま凍ってしまったり、乾燥したり・・・
ほらね、だから咲いちゃダメと言ったでしょう。
薔薇の剪定は、中途半端なものでしたが、長く伸びたものは、思い切って切り詰めました。
ドキドキしながら・・・春になったら結果が出るのでしよう。
楽しみでもあり、心配でもあり・・・赤い小さな芽はいくつか出てはいるのです。

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ポルトガルにいたときに、私が作った帽子です。
夫は、嫌がって、全く被りません。
帽子作りの得意な方が型紙を送って下さり、作ったものです。

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確かに・・・後頭部が余ってピタリとしません。ちょっとだけ、縫い詰めてみました。
せっかく直したのに、箪笥の奥に、隠すようにしまい込んでありました。
夜中に探し出して、夫の食卓の上に置いておきました。
また消える・・・置く・・・消える・・・置く・・・

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寒くて庭に出られません。
あぁ・・・早く春が来ないかなぁ。









# by aomeumi2 | 2019-01-31 11:05 | 花日記 | Comments(16)